印度尼西亜の面影~Kabar dari Indonesia~

インドネシア在住7年目。ジョグジャカルタ特別州のガジャマダ大学大学院所属のどまぐれモンによるブログです。インドネシアとは、文化とは社会とは。宗教とは。無駄に色々考えてます。

UGMでNGO協働のチャリティーパサール

人権意識向上と貢献を目指したチャリティー

f:id:Jin20:20191123222419p:plain

大学で面白い取り組みしてると聞いたのでふらっと来てみた。

ガジャマダ大学社会政治科学部が主導して、地元NGOや国際NGOと協働して、人権意識の向上と、その界隈への貢献を目指したチャリティーバザーを開催。

僕の大学院(CRCS:Center for Religious and Cross-cultural Studies)もブースを出展してました。

f:id:Jin20:20191123222821j:plain

うちの大学院ブース

f:id:Jin20:20191123222854j:plain

f:id:Jin20:20191123222935j:plain

うちのブースは、ポストカードや手縫いの袋などを販売。

セメスターも終わりに近づいて、Final Paperの提出も迫っている中で、なんか数人の友人がこしょこしょやっているなと思ったらこれの準備をしていたとのこと。

いや、お疲れさんです。こういう時はやはり男なんかより女性が力を発揮しますね。

CRCSの売り上げは全て、1965年に起こった50万から100万、150万とも言われる共産党シンパの人々が赤狩りにあい虐殺された事件のサバイバーの方々への団体に寄付されるとのこと。サバイバーの方は今回のパサールにも来場して、合唱を行っていた。

主に男性が虐殺の対象にされたため、サバイバーは女性が多いので、今回の合唱も女性のみだった。

www.youtube.com

 

その他、以前に授業で訪れたWARIYA(男性から女性へのトランスジェンダーの人)専用のプサントレン(イスラム寄宿塾)の人もブースを出して、染色染の織物を販売した他、伝統的なダンスも披露した。

社会的に普段可視化されない人々を招いて、その地位向上に貢献するという、とてもいい取り組みだと感じた。いいね、うちの大学。

www.youtube.com

他のブースでは、アムネスティインターナショナルのインドネシア支部がブース出したり、社会政治科学部の学生が屋台や色々な物販をしていましたね。

こちらの売り上げは、地元のNGOなどに寄付されるとのこと。

f:id:Jin20:20191123223506j:plain

アムネスティのブース。国内問題を皮肉ったパンフがいっぱいあった。

なんにせよ、大学の友人とわちゃわちゃこういうイベントやるのはなんだか懐かしくて面白かった。

f:id:Jin20:20191124023146j:plain

学友とわちゃわちゃ

CRCS映画シリーズのラウンチング

今回のメインの一つに、CRCSによるインドネシアの宗教状況を紹介するドキュメンタリー映画のラウンチングが行われました。入場料のRp 20,000(約160円)も全て寄付される。

今回の映画は、Indigenious Religionについて。要は土着信仰の人々についてだけど、インドネシアで宗教が政治社会制度化される中で、阻害された人々に着目したドキュメンタリー映画

本当に授業の延長のような話で面白かったし、CRCSの教授が解説していて、もはや出張授業的な感じだった笑

f:id:Jin20:20191124023208j:plain

右端が我らが教授です。めっちゃ気さく。

この映画シリーズは現在5本までの撮影・上映が決定している。

CRCSのとても面白い取り組みなので、また映画が正式にYouTubeにアップされたら記事にしたいと思います。

f:id:Jin20:20191124021936j:plain

CRCSの映画上映会のパンフ

※このブログの内容/記事については個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。記事の内容は執筆者に帰属します。内容の一部を引用などされたい場合は、メールでご一報ください。(kabar.dari.indonesia@gmail.com